約1万5,000人の参加者をハイブリッド開催で繋いだ大規模な医学集会

「第66回 日本透析医学会学術集会・総会」が2021年6月4日(金)から6日(日)の3日間、パシフィコ横浜 (横浜市西区みなとみらい)で開催されました。

パシフィコ横浜の「会議センター」「国立大ホール」「展示ホール」「アネックスホール」「ノース」の全施設を使い、全11講演会場、11中継会場が設けられました。現地開催と主要講演のライブ配信でのハイブリッド方式で開催、現地参加者は約3,000人、オンラインでの参加は約1万2,000人となりました。

この「日本透析医学会学術集会・総会」は国内で透析療法に関わる医療関係者が一堂に会す大規模な学術集会。最新の症例や学術情報の収集に必要不可欠な学会を、現地参加者は安全・安心して参加し、オンライン参加者は臨場感を感じながら参加することができる学会としてどのような工夫がなされたのか、当日の様子をレポートします。

多くの参加者が見込めるからこそ、感染症対策を徹底

2021年2月から始まった医療従事者へのワクチン接種が順調に進み、それ以前のハイブリッド形式の学会よりも現地参加者が増える見込みとなりました。そのため、会場はソーシャルディスタンスを保った座席配置で三密防止対策を徹底しました。当日受付の参加登録と参加費の決済は、混雑緩和のためにオンラインのみで行われました。 5000席以上を備える国立大ホールは「視聴専用会場」として開放し、会場内にいてもオンラインにて視聴できる環境を整え、参加者にはパソコンやタブレット機器とイヤホンの持参を必須とし、貸し出しは行いませんでした。 また国立大ホールのロビーには充電用のコンセントを多数設置し、参加者の利便性を高めました。

100社を超える企業展示・出展者情報はWEBサイトで事前に情報提供を

日本屈指の大規模な医学集会ということもあり、企業展示・出展情報は100社以上。企業展示は展示ホール1階を使用して行われました。展示ホール内では展示ブースの設置間隔を広くとり、出入口での検温器と消毒液を設置しました。 事前に学会のWEBサイトで企業一覧、各社のPR、会場レイアウトを参加者へ公開することで、参加者が企業情報や展示場所を把握でき、当日スムーズに会場内を見て回ることができるように工夫しました。 開催期間中は館内の入場者数を把握し、入場制限を行うガイドラインも設けられました。

[後記]

「第66回 日本透析医学会学術集会・総会」は、横浜観光コンベンション・ビューローが「安全・安心な横浜MICE開催支援助成金」制度を活用し、開催支援を行いました。 ハイブリッド開催に移行することで主催者の負担や経費が増加するという課題に対して、助成金を活用いただき、横浜での学会を安心して行えるようさまざまな支援を行っています。

 

「安全・安心な横浜MICE開催支援助成金」制度についてはこちら

  • 催事名称 第66回 日本透析医学会学術集会・総会
  • 会期 2021年6月4日(金)~6日(土)
  • 場所 パシフィコ横浜(会議センター・国立大ホール・展示ホール・アネックスホール・ノース)
  • 主催者名 川島病院 腎臓内科