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アジア初となる国際会議が横浜で開催:「天体望遠鏡と観測装置」に関する国際光工学会 2024年 横浜大会(SPIE ASTRO Yokohama 2024)
パシフィコ横浜で開催されたSPIE ASTRO 2024は、過去最高の参加者数を記録しました。左から、 家 正則教授、サラ・ケンドリュー博士、宮崎 聡博士。
「天体望遠鏡と観測装置」に関する国際光工学会 2024年 横浜大会(SPIE ASTRO 2024)は、横浜を代表するMICE会場であるパシフィコ横浜において6月16日から21日にかけて開催されました。この会議には科学者やエンジニア、またソフトウェア開発者や観測施設・装置の関連業者、そしてその運営者に至るまで、天文学コミュニティに関わる幅広いメンバーが集まりました。
過去最高の参加者数
SPIE ASTRO 2024では、海外からの参加者2,300名を含む2,900名がパシフィコ横浜に集まり、かつてない大盛況となりました。この会議は今回アジアで初めての開催であり、さらに有利な為替レートも相まって、SPIE会員はこの特別な機会を最大限に活用しました。多くの参加者は会議に出席する機会をとらえて京都や東京などの観光を楽しみました。横浜は、羽田空港から電車でわずか20分という便利な立地にあり、他の都市からもアクセスしやすいのが大きな魅力です。
本会議初となるアフリカ人天文学者を含む多彩な特別講演者を招いたプログラムを成功させたサラ・ケンドリュー博士。
家 正則教授。YCVBと緊密に連携し、アジア初開催を実現させました。
過去最高の参加者数
SPIE ASTRO 2024では、海外からの参加者2,300名を含む2,900名がパシフィコ横浜に集まり、かつてない大盛況となりました。この会議は今回アジアで初めての開催であり、さらに有利な為替レートも相まって、SPIE会員はこの特別な機会を最大限に活用しました。多くの参加者は会議に出席する機会をとらえて京都や東京などの観光を楽しみました。横浜は、羽田空港から電車でわずか20分という便利な立地にあり、他の都市からもアクセスしやすいのが大きな魅力です。
伝統と革新の出会い
SPIE ASTRO 2024は、伝統と革新が調和する街・横浜で開催されました。それは先駆的な一歩を踏み出そうとしているこの分野の背景としてふさわしい場所です。SDGs の目標5「ジェンダー平等を実現しよう」に沿って、SPIEは光学分野における女性の地位向上に対して全力で取り組んでいます。シンポジウム・チェアである欧州宇宙機関のサラ・ケンドリュー博士は次のように説明します。 「天文学の分野は、他の自然科学と比較した場合、すでに多様な人々で構成されていますが、SPIE ASTRO会議では女性が活躍できるプラットフォームを提供するために、さらなるステップを踏み出しています。SPIEにおいては、多様性をテーマにしたボランティア主導の対話型『ランチ&ラーニング』セッションを開催し、コミュニティ主導の変革とトップダウンによる啓発の両方を促しました。現在、SPIE理事会の44%と、常設委員会の43%を女性が占めています。これはSPIE ASTRO会議への女性の参加が年々増加していることを反映しています」
参加者の8割は海外からで、会議の雰囲気は和やかで実り多いものでした。
パシフィコ横浜は収容力が高く便利な場所にあることに加え、横浜市からの援助やサポートが受けられることなどが評価され、この会議の会場に選ばれました。
国際協力拠点としての横浜
長年、SPIEのメンバーとして学会の活動に携わり、今回実行委員長を務めた家 正則国立天文台名誉教授は、次のように話します。「キヤノンやニコンといった世界有数の企業が横浜近郊に本社を構えるなど、日本は光学機械分野において優位性を際立たせています。SPIE ASTRO 2024では、90社の出展者がそれぞれの新技術を紹介し、見識を共有する貴重な場を提供しました。これにより、この産業のさらなる活性化につながったと思います」
「パシフィコ横浜は、200人以上を収容できる会議室を多数備えており、この規模の会議に最適な会場でした。横浜市は、このイベントのために助成金を提供し、その助成金を会場費や機材費等の一部として活用することができました。また、日本政府観光局(JNTO)からはAward賞盾提供への協力を得ることができました。国際交流と国際協力は、日本で初めて世界に向けて開港した港町としての長い歴史を持つ横浜市の軸となる部分です。この精神は、YCVBが支援するSPIE ASTRO 2024のような学術交流イベントにもしっかりと受け継がれています」
横浜から世界へ
今回組織委員長を務めた国立天文台の宮崎 聡博士は、「横浜には数多くの大企業がある一方、日本が最も得意とする技術と品質を最優先するメーカーもあります。SPIE ASTRO 2024は、こうした日本の一面を世界に紹介し、SPIEメンバーだけでなく、より多くの参加者とのつながりを築く絶好の機会となりました」と説明します。
「会議の一環として、一般市民向けに天文学に関する無料講演会が実行委員会により開催されました。このイベントは150人の参加者ですぐに満席になり、生配信されたYouTube動画は、わずか3日間で1万回以上もの再生回数を記録しました。横浜のような国際都市において開催されるMICEイベントは、業界関係者だけでなく、一般市民や次世代の研究者にも多大なインスピレーションを与えることができるのです」
パシフィコ横浜でのネットワーキングの機会や、清潔で歩きやすい周辺エリアの散策を満喫した宮崎 聡博士。
SPIE ASTRO 2024のレセプションデスク。レセプション上の照明も、SPIEのテーマカラーであるスカイブルーに調整されました。
未来を見据えて
次回のSPIE ASTRO会議は2026年にデンマークのコペンハーゲンで開催される予定で、2人の女性が組織委員長を務めます。多様性を受け入れるために世界が緩やかな動きを見せるなか、天文学の分野は、包容力と熱意で道を切り開く先駆者としての地位を確立しています。SPIE ASTROコミュニティは、SPIE ASTRO 2024のようなイベントで培われた充実した議論や人脈を原動力にし、より大規模な施設の建設や次世代プロジェクトに乗り出すことを熱望しています。
今回のパシフィコ横浜での会議は大成功を収め、2030年大会においても横浜での開催を目指しています。SPIE ASTRO 2024は、SPIEの歴史に残る大切な一章となりました。
SAY2024:
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会議名 「天体望遠鏡と観測装置」に関する国際光工学会 2024年横浜大会(SPIE ASTRO Yokohama 2024)
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組織委員長 サラ・ケンドリュー博士、宮崎 聡博士
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実行委員長 家正則博士
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会期 2024年6月16日~21日
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開催地 パシフィコ横浜