2020年に50年を迎えた伝統ある日本人工関節学会の医学大会が開催されました

「第51回 日本人工関節学会」が2021年7月7日(水)、8日(木)に、パシフィコ横浜ノースで開催されました。現地開催とライブ配信のハイブリッド形式で開催され、海外からの参加者(5カ国9人)を含む会場参加者521人、オンライン参加者含め全体参加者数約1,900人が参加し盛況に終了しました。

当初は2021年3月に開催される予定でしたが、年末年始にピークを迎えたコロナウイルス感染症の第3波の感染拡大状況を鑑みて延期。その後の国内の感染状況などをみながらようやく7月に開催することができました。

講師の調整も直前まで難航。ハイブリッド形式だからこそ臨機応変な対応が可能だった

会期中はシンポジウム、講演、ランチョンセミナーなど多数のプログラムが、全12会場で終日開催されました。 ポスター演題以外の講演は全てライブ配信もされました。 人工関節分野は歴史の長い研究分野の1つですが、同時に最新技術や研究とともに進歩が求められる分野でもあります。今回の学会のテーマは「TASC」。(Technology(科学技術)、Art(人の手による芸(わざ)、Science(手術全てにわたる科学的・客観的理解)、Continuity(これまでに得られた技術・エビデンスの継承・発展)の頭文字をとった今回の学会独自の造語)  このテーマには、まさに人間が動くために必要不可欠な関節の代替である人工関節は決して機械的な人工物ではなく、患者や従事者の思いと技が相まってこそ出来上がることを伝えています。 現地会場の各講演では知見を深めるとともに、このコロナ禍での医療現場での院内・分野を超えた連携なども考えさせられる場となりました。 コロナの感染者数も余談を許さない状況が続く中で、直前まで講師が現地に来訪できるか判断が難しく、参加調整が行われていましたが、学会全体がハイブリッド開催で準備が進んでいたので、急遽配信講演へ変更になった場合も随時対応することができたそうです。 7月7日から31日まではオンラインのカンファレンス・パーク上で展示会も開催されました。コロナ以降、企業展示に出展する企業数は減少傾向にありますが、出展企業と事業者がオンライン上での接点を持つことで、今後のリアル展示会実施時の商談が有意義にすすむなどの期待を込めて、約1ヶ月にわたるオンライン開催も会期を無事に終えました。

「検温OKシール」を実施、目に留まる施策で安心感を提供

開催された7月は医療現場で前線を走る医療従事者へのワクチン接種も行き届いた頃でしたが、会場の感染症対策は万全に徹底されて開催されました。 特に、参加者が受付で検温した際に水色の「検温OKシール」が配布され、参加者は胸元など目に届く場所にシールを貼ることで、学会員同士の交流や商談会場での商談時も目に見える安心を提供しました。

[後記]

「第51回 日本人工関節学会」は、横浜観光コンベンション・ビューローが「安全・安心な横浜MICE開催支援助成金」制度を活用し、開催支援を行いました。 ハイブリッド開催の実施で、主催側は手配する機材の増加や検温の実施による人員増加に伴う負担や課題が増えてしまうため、当財団では、主催者の負担や経費が増加するという課題に対して、助成金を活用いただき、横浜での学術集会の開催を安心して行えるようさまざまな支援を行っております。

  • 催事名称 第51回 日本人工関節学会
  • 会期 2021年7月7日(水)~8日(木)
  • 場所 パシフィコ横浜ノース
  • 主催者名 第51回日本人工関節学会