先進材料研究に関する国際学会「MRM2021」開催レポート

先進材料に関する分野横断的な国際会議「Materials Research Meeting 2021」(以下 MRM2021)が2021年12月13日(月)から16日(木)の4日間、パシフィコ横浜ノースで開催されました。

会期中はそれぞれの分野の第一線で活躍中の研究者を招聘したプレナリーセッションや口頭演題とポスター演題など様々なプログラムがハイブリッド形式で開催され、現地参加者は約850人、オンライン参加者は海外参加者を含む約800人で2年ぶりの現地開催は盛況のうちに会期を終了しました。

国内大会と同時開催。最新材料研究の成果が一同に会した5日間

MRM2021の開催と同時に、国内学会の「MRMフォーラム2021」(12月12日、16日)と「第31回 MRS-J年次大会」(12月13日〜15日)が開催されました。どちらもMRM2021と同様2年ぶりの現地開催となり各地から多くの参加者が集まりました。

材料研究分野の学会の会員数の減少が課題となっている中、今回の開催では現地参加者の集客とあわせて若年層の研究者育成の目的もあり、学生が参加しやすい参加費用の設定を行い、テーマ別のセッションや多くのポスター演題の機会を用意しました。

またMRMのコンテンツ内容を理解しやすくするために、チュートリアルを12日に開催し、先端研究の敷居を下げる工夫を行いました。

ウェルカムレセプションや懇親会はwithコロナにあわせて形式を変更

大会2日目の夜には対面での懇親会を実施して約100人が参加しました。前回は海外からの参加者を含め賑やかに横浜中華街で実施しましたが、今回は人数を限定しての実施となりました。

会場内での着席レイアウトを工夫し、食事は1人1個のお弁当を提供しました。500人を超える参加者が立食で賑わう以前の形式から変化せざるを得なかったのですが、それでも情報交換の場を求めていた参加者にとって、対面での交流は貴重な時間となりました。

[後記]

「Material Research Meeting2021」は、横浜観光コンベンション・ビューローが「安全・安心な横浜MICE開催支援助成金」制度を活用し、開催支援を行いました。

ハイブリッド開催の実施で主催側は負担や課題が増えてしまうため、当財団では、主催者の負担や経費が増加するという課題に対して、助成金を活用いただき、横浜での国際学会の開催を安心して行えるようさまざまな支援を行っております。

  • 催事名称 Materials Research Meeting 2021
  • 会期 2021年12月13日(月)~16日 (木)
  • 場所 パシフィコ横浜ノース
  • 主催者名 一般社団法人 日本MRS