コロナ禍で来日困難な海外バイヤーを「ライブコマース」でフォロー。過去最大規模で大盛況となった「第10回 国際宝飾展(秋)」開催レポート

「第10回 国際宝飾展(秋)」が、2022年10月26日(水)から28日(金)の3日間、パシフィコ横浜展示ホールで開催されました。3日間を通して国内から13,264人、海外9カ国から175人が来場し、多くの参加者の熱気に包まれました。

品質の良さ、誠実さで評価が高い日本の宝飾品が一堂に集まる展示商談会

「国際宝飾展」は国内で最大規模の宝飾展示商談会として東京、神戸、横浜で季節ごとに開催されています。横浜では毎年秋にパシフィコ横浜で開催され、今年で10回目の開催となりました。 会場内はパール、ジュエリー、宝飾関連製品など7つのゾーンにレイアウトされ、340社が出展しました。セミナー会場では宝飾業界のトレンド動向やSNS活用など様々なテーマでセミナーが開催され、多くの人で賑わいました。日本で製造された宝飾品は品質が良く、海外からも高い評価を受けており、日本製の宝飾品が並ぶ展示会として世界各地のバイヤーから支持を得ています。

海外特別招待バイヤーには地域クーポン「はまポン」を配布

「第10回 国際宝飾展(秋)」では、VIPラウンジとして「VIPルーム」と「海外特別招待バイヤーラウンジ」を設けました。特に海外特別招待バイヤーラウンジでは、商談の合間の休憩ラウンジとして使ってもらったり、国際宝飾展に関するコンシェルジュの役割を担ったりするなどして海外バイヤーをもてなしました。 今回初めての取り組みとして、地域クーポンの「はまポン」を来場特典として用意しました。ラウンジにチェックインしたバイヤーは、抽選に参加して抽選に当たると3000円分の電子クーポンがもらえるというお楽しみ要素を取り入れ、参加者からもとても好評でした。 地域クーポン「はまポン」は、みなとみらい・野毛・関内・中華街・元町・山下など広いエリアの飲食店や観光スポットで使用できる電子クーポンでみなとみらいエリア以外でも利用できる加盟店が多いので、今回の商談に合わせて長期滞在しながら市内観光する場合には活用しやすいクーポンです。

ソーシャルバイヤーが会場から配信するライブコマースで、商談会の客層は更に広がる

「国際宝飾展(秋)」は、中国をはじめとするアジアから来日する海外バイヤーが売上の軸となっていました。コロナ禍において、海外から簡単にバイヤーが来訪できなくなってしまった中で、「ソーシャルバイヤー」という新たなバイヤーが誕生しました。 「ソーシャルバイヤー」とは、日本に暮らす外国人が自身の端末を使って会場のブースから母国や海外に向けてライブ配信を行い、画面の向こうにいる視聴者へリアルタイムに商品を紹介し、次々と販売するバイヤーのことです。2020年に会場で多く見られるようになり、今では各社の出展ブースの中に配信者向けのテーブルや照明が設置され「LIVE大歓迎」「Looking forward to LIVE seller」などLIVE販売を呼び込み歓迎する雰囲気が強くなってきました。 「ソーシャルバイヤー」は1日かけて配信したり、滞在先のホテルからも夜通し配信をするなど、多くの消費者に向けて期間中は休みなく活動するそうです。 コロナ禍で普及が拡大した「ソーシャルバイヤー」を介した新たな販路は、コロナが終息した後も必ず残る手法であると主催者・出展者もその将来性に期待しています。

[後記]

「第10回 国際宝飾展(秋)」は、横浜観光コンベンション・ビューローが「安全・安心な横浜MICE開催支援助成金」制度を活用し、開催支援を行いました。横浜で安全・安心にMICE開催を行っていただけるよう、当財団では様々な支援を行っています。

詳しくは こちら

  • 催事名称 第10回 国際宝飾展(秋)
  • 会期 2022年10月26日(水)~28日(金)
  • 場所 パシフィコ横浜 展示ホール
  • 主催者名 RX Japan株式会社