“治し・支える”良質な慢性期医療~サイエンス・アートの調和と統合~ 併催: 第12回慢性期リハビリテーション学会

開催概要

2025年11月14日と15日、「第32回日本慢性期医療学会」がパシフィコ横浜ノースにて開催され、約2,000名(うち海外参加者4名)が参加しました。セッション数は131に及び、医療分野における知見を共有する重要な場となりました。

 

学会のテーマに込めた思い

今回の学会テーマは「“治し・支える”良質な慢性期医療~サイエンス・アートの調和と統合~」でした。このテーマには、「治療」と「支援」の双方において良質な医療を実践するという慢性期医療の本質が込められています。

特に副題に含まれる「サイエンス」と「アート」について、学会長の矢野 諭(平成扇病院 院長)氏は「それぞれが、量的・質的、分析・コミュニケーション、身体・精神など多様な視点を統合する象徴」と位置付けています。「それらを対立概念として捉えるのではなく、多様な臨床現場での調和と実践を目指すことが、慢性期医療における本当の価値である」と強調しました。

 

横浜での開催が選ばれた理由

日本慢性期医療学会は毎年1回開催されており、横浜での現地開催は1997年以来、27年ぶりとなりました。

横浜が開催地として選ばれたのは、以下の理由によるものです。

 

・交通の利便性: 横浜は新幹線や航空機によるアクセスが良く、全国から参加者を迎えるのに最適であること。

・会場の適性: パシフィコ横浜は、2,000人規模のイベントを十分に支えるキャパシティと充実した設備を備えていること。

・宿泊施設の充実: 周辺にはさまざまなタイプの宿泊施設があり、参加者の利便性が確保されること。

 

特色ある取り組み

学会前日には学会長招宴がヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル3Fパシフィックで行われ、招待者80名が横浜ベイブリッジ、大観覧車や赤レンガ倉庫など横浜の美しい夜景を堪能しました。

学会長の所属先病院の看護師や事務長が、プロのミュージシャンとバンドを組み、

横浜にまつわる曲など10曲を披露しました。途中、学会長もボーカルとして歌う場面があり、大いに盛り上がりました。

 

出展社募集における工夫

当初は展示会の出展者集めに苦戦しましたが、病院や施設への情報配信により、最終的には多くの出展申込につながりました。対面開催を活かし、プログラムの魅力を強調する等の工夫が功を奏しました。

 

持続可能なMICE開催への展望

主催者は持続可能な運営への必要性を認識しており、積極的に進めていくべきとの意見が示されました​。

 

まとめ

横浜のアクセスの良さや豊富な宿泊環境も助けとなり、参加者の満足度が非常に高い学会となりました。

 

  • 催事名称 第32回日本慢性期医療学会 併催: 第12回慢性期リハビリテーション学会
  • 会期 2025年11月14日-15日
  • 場所 パシフィコ横浜ノース
  • 主催者名 矢野 諭