第34回日本MRS年次大会 開催レポート
更新日:2025年3月21日

第34回日本MRS年次大会が12月16日(月)~18日(水)の3日間、横浜市開港記念会館、横浜産貿ホールマリネリア、波止場会館、神奈川県中小企業共済会館の市内4会場で開催されました。学会テーマを「物質循環に資するマテリアルズイノベーション」と定め、物質循環が地球規模の環境課題にどのように貢献できるかなど、材料科学における現代社会への解決策を議論する場となりました。長年本大会を支えてこられた日本MRS事務局長の鈴木淳史先生(横浜国立大学 名誉教授)をはじめ、組織委員長の内田儀一郎先生(名城大学)、実行委員長の古閑一憲先生(九州大学)、副実行委員長の岡伸人先生(近畿大学)に本会への思いを伺いました。
「年末の恒例行事」として全国から横浜へ研究者が集結
日本MRS年次大会は、主催である日本MRS事務局が神奈川県内で発足された縁もあり、過去にも複数回横浜で開催されています。全国どこからでも来訪しやすいアクセスも追い風となり、「年末の恒例行事として横浜へ行く」と、例年楽しみにしている参加者も多いと言います。今年は約1,000名の参加者が横浜へ集結し、活発な議論が行われました。本会は、先端材料の研究者が集う場であるとともに、参加者の約半数が学生で、若手研究者が分野を超えた先端材料研究に初めて触れたり、学会デビューの機会とする場を提供することも大きな目的としています。シンポジウムは口頭およびポスター形式で実施され、22のシンポジウムのうち5つは国際シンポジウムでした。シンポジウムごとに懇親会も設けられ、参加者の交流も図られました。

2025年12月には国際会議も開催
2025年12月8日(月)~13日(土)には材料研究の成果を討論する国際会議Materials Research Meeting 2025 (MRM2025)がパシフィコ横浜ノースで開催されます。このMRMは、先端材料研究に関するハイレベルで国際的な討論の場を提供するプラットフォームとして、日本で初めて創設された分野横断型の国際会議です。今回は、2,000名以上の参加者(うち海外より500名以上)が見込まれています。横浜に材料科学の研究者が世界中から集まり、白熱した議論が交わされることが期待されます。
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催事名称 第34回日本MRS年次大会
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会期 2024年12月16日(月)〜18日 (水)
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場所 横浜市開港記念会館、横浜産貿ホールマリネリア、他