記念すべき第30回を横浜で開催!「第30回画像センシングシンポジウム」開催レポート

「第30回画像センシングシンポジウム」が、2024年6月12日(水)~6月14日(金)の3日間、パシフィコ横浜アネックスホールにて開催されました。約1,800名の参加者が来場し、画像センシングの分野で国内最大規模となる本大会は大盛況の中終了しました。

また、同日程でパシフィコ横浜展示ホールにて「第38回画像センシング展2024」も併催され、「未来をつくるセンシング技術」をテーマに国内外の画像処理機器・センシング技術に関わる企業や団体が一堂に会しました。

第30回のテーマは「学び、育て、つなぐ、未来へ」

実行委員長の入江豪先生(東京理科大学)は、30周年の節目となる本大会のテーマを「学び、育て、つなぐ、未来へ」と定めました。「これまでの歴史、大会の役割を3つに総括(学び、育て、つなぐ)して生まれたテーマ。世界的に有名な方を招いてのレクチャーや解析もあり、学びにおいて非常に重要な場所になった。」と話します。

シンポジウムでは異例の、6割以上が産業界からの参加

通常では学術界からの参加が多いシンポジウムですが、本大会では6割以上が産業界からの参加となりました。

これはシンポジウムとしては特筆すべき点です。画像センシング技術研究会会長の青木義満先生(慶應義塾大学)は「横浜にはいくつかのスポンサー企業の本社もあり、産業界から参加しやすい開催地であることが理由の1つ」だと分析します。企業のスポンサーシップや展示ブースが多く集ったことは、新しいつながりを促進し、大会成功の一因となったと言えるでしょう。また、大会2日目の6月13日(木)の夜には、SSII30周年記念パーティをヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル ボールルームで開催しました。

パーティ会場ではスポンサーブースを設け、参加者と企業との交流の場にもなりました。初めての取り組みとなりましたが、参加者からの評判は上々だったとのことです。

30周年特別企画で「SSII技術マップ」を再作成

2014年に開催した第20回大会では、近年の技術動向が一目でわかり、これまでの画像センシング分野の発展を示した「技術マップ」を作成しました。この10年の間にも、分野が大きく発展したため、第30回となる本大会でも技術マップを若手研究者が中心となり新たに作成しました。このマップは非常に画期的なもので、画像センシングの分野にも多くの分野に精通する研究者が多くいることを示すものであり、展示会場でも多くの参加者の興味を引き付けておりました。

  • 催事名称 第30回画像センシングシンポジウム
  • 会期 2024年6月12日(水)~14日(金)
  • 場所 パシフィコ横浜 アネックスホール