一般社団法人 日本脳神経外科学会 第83回学術総会 開催レポート

一般社団法人 日本脳神経外科学会 第83回学術総会が10月16日(水)~18日(金)の3日間、パシフィコ横浜ノースで開催されました。ハイブリッド形式での開催で、現地開催と主要講演のライブ配信、会期後のオンデマンド配信が行われました。参加登録者は約7,000名にのぼり、うち国内外から約3,700人が現地に来場しました。学会テーマを「脳神経外科の新標準 -革新と社会との調和-」と定め、現代のトレンドを積極的に取り入れながら、「大きな社会変容に応じられる近未来の脳神経外科の方向性を見出す礎になるような学術総会を目指した」と語る会長の川俣貴一先生(東京女子医科大学脳神経外科学講座 教授・基幹分野長)に、本会への思いを伺いました。

現代社会のトレンドを盛り込んだプログラム

本総会では10の特別企画、5の特別セッションが開催されました。「SDGs」「AI」「DX」「働き方改革」「人材育成」「ジェンダー」などといった、現代社会におけるキーワードを脳神経外科の視点から議論する様々なセッションが設けられ、学会テーマに掲げられた通り、「脳神経外科の新標準」を具体的にイメージし、議論する機会となりました。

また、医療従事者のリアルな意識調査のため、来場者にはSDGsの知識や意識についての5項目のアンケートを配布し、1,000名以上からの回答が集まったといいます。川俣先生は、今回のアンケート結果を分析し、論文の執筆を計画しているとのことです。

コロナ禍以降初めてポスターセッションを完全現地開催!

本会ではコロナ禍以降初めてポスターセッションを完全に現地発表としました。また、展示企業も合計65社にのぼり、展示・ポスター会場は活気に満ちていました。スポンサー企業の募集については、開催が決定した2021年以降、3年間にわたり様々な関連学会への訪問や100社以上の企業との面会を川俣先生自らが積極的に行ったといいます。会場となったパシフィコ横浜ノースは大盛況の3日間でした。

  • 催事名称 一般社団法人 日本脳神経外科学会 第83回学術総会
  • 会期 2024年10月16日(水)〜18日 (金)
  • 場所 パシフィコ横浜 ノース
  • 主催者名 一般社団法人 日本脳神経外科学会