新しい学会様式を取り入れ、安全・安心、3密を避けた実施で行われた歴史ある学術集会

「第29回 日本乳癌学会学術集会」が2021年7月1日(木)から3日(土)の3日間、パシフィコ横浜ノース(横浜市西区)で開催されました。

会期中は現地開催と一部講演をライブ配信したハイブリッド形式、そして後日のオンデマンド配信もおこなわれ、海外からの参加者を含む会場参加者954人、オンデマンド視聴参加者4,105人の総勢5,000人を超える参加者があり、盛況に終了しました。

学会の理念を実現するために重要となった本学会

今回の総会全体のテーマは「乳癌診療の新たな展望」。乳癌治療分野のさらなる発展とともに、学会全体の活性化を目指し、学術分野の課題などを継続的に成果発表や議論を続けていく目的で、はそれまでの学会の形式を踏襲しながら、参加者が体験できる新たな取り組みも行いました。 こうした学会自体の転換期と新型コロナウイルス感染症の流行が重なり、奇しくも通常以上の変更や工夫が求められた開催となりました。

ソーシャルディスタンス、3密回避を重視しパシフィコ横浜ノースの全体を使用

「第29回 日本乳癌学会学術集会」はパシフィコ横浜ノースの1階から4階の会場を使い9つの講演会場と企業展示が開催されました。 受付時の検温や手指消毒の徹底はもちろんのこと、配布物を極力減らし、WEB上であらかじめ情報を開示しました。 大規模な講演会場では、定員数が3,000人のところを間引きして1,500席準備し、会場内にソーシャルディスタンスを保つように実施しました。 パシフィコ横浜ノースの全館ゆとりを持って開催したことで会場外のホワイエや通路で休憩をとる参加者の混雑も見られず、主催者・参加者・出展者が安心して会期中を過ごすことができました。 企業出展数は減ったものの、出展ブースではMRIやマンモグラフィーの実践学習のバーチャルスライドコーナーなども設けられ、会場参加者だけが体験できるコンテンツを準備しました。 例年開催されていた乳癌患者の会のブースは、今回はコロナ禍で断念したものの、動画での配信を行い乳癌学会特有のカラーを出すことができました。 次回の「第30回 日本乳癌学会学術集会」は2022年6月30日(木)から3日間、パシフィコ横浜ノースにて開催される予定です。30回の節目の開催は、今回の経験を踏まえ充実した学会になることでしょう。

[後記]

「第29回 日本乳癌学会学術集会」は、横浜観光コンベンション・ビューローが「安全・安心な横浜MICE開催支援助成金」制度を活用し、開催支援を行いました。 ハイブリッド開催の実施による主催者の負担を軽減するため、当助成金を活用いただき、横浜での学術集会の開催を安心して行えるようさまざまな支援を行っております。

 

「安全・安心な横浜MICE開催支援助成金」制度についてはこちら

  • 催事名称 第29回 日本乳癌学会学術総会
  • 会期 2021年7月1日(木)~3日(土)
  • 場所 パシフィコ横浜ノース
  • 主催者名 一般社団法人日本乳癌学会