オンラインカンファレンス「CEDEC 2021」

「CEDEC 2021(Computer Entertainment Developers Conference)」が2021年8月24日(火)~26日(木)に、パシフィコ横浜ノース(横浜市西区)で開催されました。

会期中、会場には講演者など300人が集まり、203のセッションが同時にライブ配信され、6,500人を超える参加者が聴講しました。

大規模なオンラインカンファレンスとなった「CEDEC 2021」の舞台裏をレポートします。

緊急事態宣言下でのオンライン開催。オンライン対応の会場選定や参加者満足度を高める取組を実施。

「CEDEC 2021」はコンピューターゲームの開発者やエンジニア、プログラマーなどに向けたプロフェッショナル向けのビジネスカンファレンスとして、2009年から開催され、2021年で10回目を迎えるイベントです。

例年はオフライン開催として、企業ブースの出展や会場での講演やセッションが開催されてきましたが、前回(2020年)はコロナ禍でやむなくオンライン開催となりました。

今回も開催された8月は緊急事態宣言下ということもあったため、オンライン開催での実施となりましたが、感染対策を実施のうえで講演者などの関係者は会場から、講演を行うことができました。

オンライン開催にあたっては会期直前まで様々な対策・準備が行われました。 まず、主催者としてはオンライン配信が安心して行える会場が必須でした。そのため、通信設備が整っていたことが決め手となり、パシフィコノースを会場に選定しました。

また、横浜の会場からオンライン講演を行う予定だった講演者の中では所属企業の方針や各地域の緊急事態宣言によって急遽来訪できなくなるケースがあり、会期直前まで細かい調整が行われました。来訪できなくなった講演者は、自身のパソコン等の配信機材から講演を行うか、事前収録した映像を配信する方法に切り替えました。このように臨機応変な運営ができたのは準備段階からオンライン開催にも対応できるように準備を行っていたからです。

また、講演者も主催者も、参加者に提供する講演内容の情報鮮度にこだわり、どれだけ参加者の満足度を高められるか、という点を意識して取り組みました。

現地開催であれば講演後に会場内でよく行われている「名刺交換」や「講演後の簡単な質疑応答」などをオンライン上でも実現する「Ask the speaker」という特設会場をセッションごとに設け、環境を整えました。

参加者の目には見えない運営環境も、イベントをスムーズに開催するためには重要なポイント

オンラインイベントは画面上で成功に見えても、運営側が手狭な空間で窮屈に対応していては、感染症対策の観点から最適な運営を行うことは困難です。

今回の「CEDEC 2021」は、12の配信会場はもちろんのこと、講師控室、主催者控室もソーシャルディスタンスを守り、ゆとりをもった空間作りが行われていました。 現地に来訪する講師や関係者にも安心して会場を利用してもらうことが重要なポイントであり、オンラインイベントであってもオフライン開催と同等の感染症対策をとって開催しました。

来年以降はハイブリッド形式での開催で検討しています。オンライン開催で一切の妥協を許さずに画面上の参加者、配信会場の関係者どちらにも徹底した運営体制で好評を得た「CEDEC 2021」が次回のハイブリッド開催を目指してどこまで全体の満足度を追求していくのか、今から期待が高まります。

[後記]

「CEDEC 2021」は、横浜観光コンベンション・ビューローが「安全・安心な横浜MICE開催支援助成金」制度を活用し、開催支援を行いました。

横浜には、今回ご紹介したような多くの会議室や部屋を必要とする大規模なオンラインイベントの実施に適したコンベンション施設やホテルが駅に隣接して多数あります。 主催者さまの様々な開催ニーズに合わせた最適な施設のご紹介など横浜でのMICE開催の支援メニューをご用意しています。

 「安全・安心な横浜MICE開催支援助成金」制度についてはこらち

  • 催事名称 CEDEC 2021(Computer Entertainment Developers Conference)
  • 会期 2021年8月24日(火)~26日(木)
  • 場所 パシフィコ横浜ノース
  • 主催者名 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会