参加者7000人超の大盛況!「第36回日本内視鏡外科学会総会」開催レポート
更新日:2024年3月25日
「第36回日本内視鏡外科学会総会」が、2023年12月7日(木)~12月9日(土)の3日間、パシフィコ横浜会議センターと展示ホールにて開催されました。本大会は現地開催(一部オンデマンド配信)にて開催され、現地には7,000名を超える方が来場し、会期中には591件にも及ぶセッションも行われ、大盛況の中終了しました。
「技」と「知」のさらなる統合と発展の可能性を共有
会長の羽渕友則先生(秋田大学大学院医学系研究科 腎泌尿器科学講座)は、「内視鏡外科は医療の中でも、最もArt、Technologyからなる『技』とWisdom、Knowledgeから成る『知』の統合が要求され、発展した治療領域」だとし、「近年、ロボット支援手術、AI、データサイエンス等の技術と知能が内視鏡外科にも導入され、『技』と『知』のさらなる統合とさらなる発展の可能性をひしひしと感じる日々」というところから、本学会総会のテーマを『我々はどこへ行くのか さらなる技と知の統合へ』(Où Allons Nous ? Into the Advanced Integrated World of Art, Technology, Wisdom and Knowledge)とされました。腹腔鏡手術や胸腔鏡手術に代表される内視鏡外科の創出、発展と低侵襲外科治療に大きな貢献を成し遂げてきた学会だからこそのテーマで、多くのセッションや議論が行われました。
なまはげ・横手焼きそば・竿灯まで!横浜が東北に様変わり!?
大会2日目の12月8日(金)には、展示ホールで、4年ぶりに全員懇親会が開催されました。会長の羽渕友則先生は秋田大学のご所属で25年秋田県に在住されています。秋田や東北要素をたくさん盛り込みたいという先生の想いをくみ取り、展示ホールでは東北フェアや東北の料理を出すなどの企画を行いました。東北フェアでは、東北地方の名産であるりんごやラフランスなど、新鮮な季節の果物が購入できるコーナーや、名産物の加工品なども展示されました。全員懇親会のメインステージは竿灯組合と男鹿市長ご協力のもと、会場には本場の竿灯が展示され、圧巻の舞台となりました。懇親会のプログラムでは、医局の先生方がなまはげに変装し出演されたり、例年恒例の学会の「山本学一座」のバンド歌唱等が行われ、大盛況の中終了しました。懇親会に欠かせないお食事には、横手焼きそばやきりたんぽ、ハタハタメンチなど秋田名物のメニューも多く登場し、キッチンカーや秋田酒造組合の提供する地酒などもあり、参加者は手厚いおもてなしをうけました。
地元横浜の企業とも連携!医工連携企画
今回の総会では、高度なものづくり技術を有する地域中小企業や、それら中小企業を取りまとめる地域産業支援機関の方々の技術展示を行う”参加型”のプログラム「医工連携企画」が展示ホールで実施されました。ものづくり企業の有する様々な技術と、医師を中心とした医療者のニーズをマッチングさせ、新たな医療機器の創出を支援する企画です。医療機器開発に造詣が深い内視鏡外科の先生自ら「ツアーコンダクター」となり、ご自身のアイデアを実現してくれそうな企業を探している医療従事者や、面白い新技術を持った企業を探している医療従事者を複数連れて、展示ブースをラウンドし、ものづくり企業が持つ要素技術のプレゼンを聞くことが出来る絶好の機会となりました。
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催事名称 第36回日本内視鏡外科学会総会
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会期 2023年12月7日(木)〜9日 (土)
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場所 パシフィコ横浜 会議センター、展示ホール
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主催者名 秋田大学大学院医学系研究科 腎泌尿器科学講座