30を越える国と地域から参加者が集ったアジア・パシフィック地域最大規模のマイクロ波国際会議

「2022年アジア・パシフィックマイクロ波会議(2022 Asia-Pacific Microwave Conference)」(以下、APMC2022)が、2022年11月29日(火)から12月2日(金)の4日間、パシフィコ横浜で開催されました。

APMCは、中国・台湾・韓国・マレーシアなどアジア・パシフィック地域のマイクロ波研究の向上を目的として毎年各国を巡回して開催されており、2020年は香港、2021年はオーストラリアで開催され4年に1度日本で開催されています。4日間を通して参加者は519人、海外からは38カ国151人が来場しました。さらに併設されたマイクロウェーブ展2022には、3822名の参加登録がありました。

横浜の歴史的な背景は現代のマイクロ波研究と類する部分が多く、開催地としてふさわしかった

APMCは、アメリカの「IMS(IEEE MTT-S International Microwave Symposium)」、欧州の「EuMW(European Microwave Week)」と共に世界三大マイクロ波会議の一つと呼ばれている国際会議です。 今回APMC2022をパシフィコ横浜で開催するに至った経緯は、国内最大規模のマイクロ波会議である「マイクロウェーブ展(MWE)」が毎年パシフィコ横浜で開催されていることから、出展者・来場者共にマイクロ波会議の継続性をPRする意味もこめて、なじみのある横浜が開催地として選ばれました。 また、横浜が開国以来多様な人種や文化を受け入れて発展してきた場所であるという点からも開催地としての意義は深く、横浜が1つの起点となり人々との繋がりを広げていったその歴史的な背景は、現代のマイクロ波研究が人との繋がりをもとに発展していくそれと同じであり、参加者全員に大きな意義を感じてもらえる場所での開催が実現しました。

ウェルカムレセプションやバンケットではアトラクションで海外参加者をおもてなし

会期中は、様々な交流プログラムが企画されました。11月30日には、会場のパシフィコ横浜アネックスホールのホワイエにて、フラワーアーティストの山本英樹氏によるフラワーアレンジメントのデモンスレーションが行われ、大きなフラワーアートはその後会期中に会場に飾られ来場者を迎えました。 12月1日の夜には、横浜ベイホテル東急にてバンケットが催されました。着席形式で行われた宴席には海外からの招待者をはじめ、多くの参加者が集いました。書道家七澤菜波氏のパフォーマンスが披露され、海外からの参加者は日本ならではのダイナミックなアトラクションに魅了されていました。

最新のマイクロ波研究は対面での議論でさらに向上する。改めてオフラインの価値を感じた4日間

マイクロ波研究は、通信・医療・センサー・エネルギー分野等をリードする最先端の研究分野でありながら、その向上には研究者同士がアナログながらもリアルな場での対面交流が不可欠とされています。人々の暮らしにおいて何が課題なのか、その課題に対してマイクロ波の技術をどのように活用し発展させるかは、人と人とが対面して直接議論してこそ活況となるとされているからです。 技術の進歩によって、学術会議の形式はハイブリッド化が進みましたが、参加者同士のリアル交流の重要さは最新技術革新の根幹であり続けるということを感じた4日間となりました。

[後記]

「2022年アジア・パシフィックマイクロ波会議(2022 Asia-Pacific Microwave Conference)」は、横浜観光コンベンション・ビューローが「安全・安心な横浜MICE開催支援助成金」制度を活用し、開催支援を行いました。横浜で安全・安心にMICE開催を行っていただけるよう、当財団では様々な支援を行っています。 詳しくは こちら

  • 催事名称 2022年アジア・パシフィックマイクロ波会議(2022 Asia-Pacific Microwave Conference)
  • 会期 2022年11月29日(火)〜12月2日(金)
  • 場所 パシフィコ横浜
  • 主催者名 一般社団法人電子情報通信学会